悠悠自適なオタク生活

好きなことやどうでもいいことを書き綴る、ジャンル崩壊の趣味ブログ。

フレデリックのオンラインライブは凄かった

お久しぶりです、悠です。

フレデリックのオンラインライブ、参加してきました!!もうほんとに……最高でした!!!


この感情の赴くままに、今日はフレデリックについて、久々に語りつくそうと思います。
お時間ある方は、最後までお付き合いください!!

新EP『ASOVIVA』


ASOVIVA [ フレデリック ]

まず、はじめに、新EP『ASOVIVA』について、個人的な感想を綴ってみる。

1曲目は「Wake Me Up」

とても良い。スターターにぴったりな軽やかなテンポに、思わず身体が揺れてしまうようなナンバーだ。

最近、また、ダンスにハマり始めたので、この曲のMVに登場する“わけめ”氏含む、ダンサーのみなさんのプロフェッショナルぶりにテンションが上がり、ついつい出来もしないのに真似してみたりと、とても楽しく曲を聴いている。

あと、個人的には、この曲の歌詞のハマり具合も気に入っている。

“一切合切全部掻き出してしまって
つまらん御託ばかりつらつらと並べられても”


“一切合切全部吐き出してしまって
つまらん欲にまみれフラフラと踊らされても”

この部分の音のハマり具合が特に絶妙に好き。

この後に続く“目に映るのは一等星”で、すとんと“一等星”というフレーズがとてもしっくりとくる。

“一等星”という言葉で光を表すのが、本当に良い。好き。

あと、思わず身体が揺れてしまうナンバーだと紹介したが、歌詞の中に、“踊らされても”というフレーズがあるのが、ひどく面白いなと感じた。

歌詞の中にある“踊らされても”と、曲を聴いて自然に身体が揺れるという意味での“踊らされる”では、全く意味が異なる。

自身の意志をもって、音楽に“踊らされ”るのは楽しい。

三原康司の紡ぐ言葉のそういうところが、好きなんだなと改めて思ったり。

歌詞の中の言葉数がそこまで多くないからこそ、大事なフレーズが印象に残るのだと思う。

繰り返すフレーズにきちんと意味を持たせて、遊び心を持ちつつ、揺さぶってくるこの感じ…ああ、流石フレデリックの楽曲だなと感心しきりだった。


2曲目の「されどBGM」は、リリックビデオが大好きで、よく見ていたので、すでに身体に曲が入った状態で聴いた。

コロナ禍で疲弊していたときに初めて聴いたというのもあって、特別な気持ちがある。

“もうすぐそこで 光は変わる”

“もうすぐそこで 痛みは消える”

この部分に勝手に共鳴して、力を貰って。

“たかがBGM されどBGM”

“たかが人生で されど人生です”

このたった2行の歌詞に、もやもやとした気持ちすべてが消化された気がして救われた。

一時期、「音楽ライブなんてなくたって生きていける」だの、「ライブハウスはなくなっても困らない」だの、よく知りもしない人たちから投げられた言葉の中に、「音楽なんて“たかが”趣味だろ?」という言葉があった。

他の誰かにとっては“たかが”かもしれないが、私にとっては“されど”大切なものであること。

音楽がないと生きていけないとは言わないけれど、少なくとも私は、音楽がなかったら幸せにはなれない。

そんな心の葛藤を、たかが2行、されど2行の歌詞でふわりと掬いとってくれたのだ。


フレデリックは、やっぱり凄い。


歌詞以外の部分では、“揺らして揺らして”の部分、ボーカル三原健司の歌声が最高だった。

これは後ほど、オンラインライブの感想でも触れるが、本当に、このくらいの高さのキーを歌う健司さんの歌声が、特に好きな私にとっては、心を掴まれまくりだった。


3曲目の「正偽」は、タイトルが発表されたときから、ぞくぞくするようなタイトルだと楽しみにしていた楽曲だ。

結論、期待値を遥かに超えてくるぞくぞく感と面白さだった。

どぅるんどぅるんと響くベースはもちろん、ギターがとにかく格好いい。

しかも、ここ!というタイミングで、ベースとギターがユニゾンするのが堪らなくて、何度も聴きたくなってしまう。

歌詞も良い。鋭利で、痛いところを突いてくるのに、くすりと笑える、そんな歌詞だ。

中でもやはりインパクトが強いのは、サビ部分だろう。

“黙れ フィーリング 印 埋葬”

歌詞カードを見ずに聴いていたときは、てっきり、“in my soul”だと信じ込んでいた。

まさかの“印 埋葬”。好きが過ぎる。

“振りかざした正義感”

“振りかざして優越感”

“君はよく語る語る”

“正義感”“優越感”の、この微妙な表現の違いも興味深い。

そして、この“語る”を繰り返す部分、音の感じが、個人的には、最近よく聴いているK-POPのテイストをほんのり漂わせていて、おお、と勝手に高まった。

そして、康司さんの歌が進化している、というのは前々から何度も感じてきたが、今回もよりパワーアップしていて、ぐっときた。


“甘い蜜ばかり吸って何を学んだの”


特にこの部分の声の出し方、というか、震わせ方が格好よくて、ぞくぞくする。

“唾を吐いてるのも”

“嘘を愛するのも”

“毒を吐いてるのも”

“「人を愛せるのも人間です」”

この部分は、どのフレーズもすべて“人間です”という歌詞に帰結する。

ただ、最後の一行だけは敢えてかぎかっこが付けられ、“愛せる”という形で、表現されているのが非常に巧いなと感じた。


“愛せる”という言葉には、“愛すことができる”という意が示される。
可能の意味ももちろんあるが、個人的に、ここでは、“自らの意思を持って愛する”という意味合いがあるのではないかと思っている。

この部分は特に、鋭さと愛の二つが感じられて好きだ。

この曲もサビの繰り返しが多いが、それだけ、短いフレーズに、彼らのメッセージが凝縮されているということで。
巧みな言葉選びに今回も驚かされた。

正偽

正偽



4曲目は、「SENTIMENTAL SUMMER」

この曲は、FAB!!のアコースティックオンラインライブの時に聴いてから、ノスタルジックな曲調が印象的で、アコースティックにとても
映える曲だなと感じていた。

陽が傾いた夕方から陽が沈むまでの夏の空を思わせるような、ノスタルジックでセンチメンタルなナンバーだ。

謡曲を思わせる切なげなメロディーが良い。好き。

正直、この曲に関しては、オンラインライブで聴いた時の衝撃が強すぎるので、詳細は後程、オンラインライブの章で語ろうと思う。

SENTIMENTAL SUMMER

SENTIMENTAL SUMMER


初回盤に収録されている、FAB!!のライブ映像に関しては、今回の記事では割愛するが、感想を一言で表すなら、とにかく一度観て欲しい、に尽きる。

彼らのアコースティックライブを観れば、言葉で言い尽くせないこの興奮を、きっとわかってもらえると思う。

フレデリックは、アコースティックも最高だ。


ASOVIVA (初回限定盤 CD+DVD) [ フレデリック ]



FRDC×INTオンラインライブ『ASOVISION』

前述のEP『ASOVIVA』が発売され、それに続いて、FRDC×INTによるオンラインライブが開催された。


一言でいうと、最高のオンラインライブだった。


新譜を聴いたときから高まっていたわくわく感が、想像を超えた形で弾けて、今でも高揚感でふわふわしている程だ。


公式からセットリストが発表されているので、ネタバレも含みつつ、オンラインライブの感想を抜粋して書いていこうと思う。


まず、ド頭から「KITAKU BEATS」「シンセンス」とライブ定番曲が続き、久々のバンド形態でのフレデリックに、一気にボルテージが上がった。


「シンセンス」からの「逃避行」の繋ぎが、これまたたまらなく良い……。

フレデリックのライブでは、曲間の繋ぎも注目ポイントなのだが、今回も流石だった。面白かった……!!


「逃避行」では、MVを再現しているかのような真っ赤なレーザーが格好よくて。

久々のクラップで多少タイミングをミスったりしながらも、我が家がライブ会場になったかの如く、盛り上がった。


その盛り上がりを引き継ぐ、「かなしいうれしい」への流れも流石の一言で、こちらでも終始楽しく、クラップしながら身体を揺らす。


ここで、すうっと暗がりになって始まったのが、ライブで聴くとより一層情景が浮かぶ、「真っ赤なCAR」だ。

INTとのコラボレーションで、この曲が演奏されるということで期待値が跳ねあがる中で、イントロのドラムの音が響く。

どこをどんな風に叩いたらそんな風に鳴らせるの?!と毎回思わされる、高橋武のドラムに酔いしれていると、ぼやけるメンバーの姿が画面に広がって、楽曲の世界の中に取り込まれてしまったようだった。

“クラクション”“ウインカー”に合わせて動く映像が、まるでMVのようで、ライブアレンジされているサウンドと相まって、不思議な感覚になった。

暗がりの道で、車のライトがぼやけているような、かちりかちりと点滅しているような、そんな演出が曲の世界観を創り出していて、オンラインライブならではの映像演出に、見入ってしまった。


新曲「Wake Me Up」は、まさしくオンラインだからこその、遊び心満載の映像演出で、すみっこにひっそりと登場した“わけめ”氏に笑ったり、癒されたりした。


ここで「ひっくりかえす」がきて、正直驚いた。
初めてライブで聴いたので、おお…と感嘆しているうちに、あっという間に終わってしまったのだが。

音にぴったりとマッチした演出がかなり好みで、スラッシュが三本入ってくるところが特に印象的だった。

『ASOVIVA』のジャケットにもあるようなシンプルな図形が、かたかたと曲に合わせて動く様子が、まるで図形が意思を持った何かに見えてきたりして、わくわくした。

メンバーの演奏している姿も活かされていて、こちらもMVのような完成度だった。


そして今回、個人的に一番心に残っている「SENTIMENTAL SUMMER」

簡潔に言うならば、オンラインライブで、画面越しにこの曲を聴いて、泣いた。

音源で聴いた時よりも、アコースティックで聴いた時よりも、迫ってくる言葉の熱量をダイレクトに感じて、本当に凄かった。

メンバーの演奏している姿はそのままに、リリックビデオのように歌詞が、言葉が生きていて、言葉では言い尽くせないようなエモさがあった。

“砂に混じった”のところ、私の見間違えじゃなければ、本当に砂が混じっていたし、汗が滴り落ちるみたいに、“汗をずっと冷まさぬように”の歌詞が縦書きになっていたりと、細かいところまで、言葉に寄り添って創られた演出がもう本当に良くて。

興奮と感動を伝えたくて、熱い想いが込み上げてくるという感覚をここまで強烈に覚えたのは久しぶりで、胸のあたりがぎゅんとした。

とても熱かった。

三原健司ノスタルジックな歌声と、浮かび上がるいくつもの生きた言葉たちが共鳴して、心をぐわんぐわんに揺さぶられまくり、三原康司包み込むようなコーラスに、完全に魅了された。


“また会える日まで ずっと ずっと”

最後のこの部分、演出も歌声も演奏も、すべてが重なって、あまりに綺麗で。熱かった。

ちなみに、今回演出を担当されたカオグルさんが、横アリの「シンクロック」も作られていたと知って、ああ、だからこんなに好きなのか、と納得。本当に素敵な演出をありがとうございました!!

あのままMVにしてほしい、切実に。好き。


余韻に浸る間もなく、一瞬で空気をがらりと変えたのが「バジルの宴」
やっぱり何度聴いても、音がたくさん遊んでいて楽しい曲だなと感じつつ、いつの間にやら登場した無数のUFOに笑った。


ここの落差もなかなかのもので、「アウトサイドの海」が始まると、メンバーが宇宙みたいな深海へ……。

普段はライブで聴く機会の少ない楽曲を、こうした形で聴けるのが嬉しかった。


「リリリピート」「オドループ」で深いところから戻ってきて、ラストスパートと言わんばかりのしっかりと盛り上がるセットリストへ。

セットリストの緩急のさじ加減が絶妙で、まるでジェットコースターに乗っているような感覚だった。


ラストは、リリースされてから、ずっとライブで聴けるのが楽しみだった「されどBGM」

EPの章で前述した通り、落ちていた時に聴いていた思い入れのある曲なので、こうしてラストで歌ってくれて、本当に幸せだった。

音源の、レコードを聴いているような、淡々とした雰囲気も好きだけれど、ライブバージョンのアレンジが、あまりにも昂る感情そのままに、という雰囲気だったので、もっと好きになったし、想像以上にドラムの音が多くて、聴いていてわくわくが止まらなかった。

そして、ライブでの“揺らして揺らして”も最高だった。
あの歌い方が本当に好きで、これは生で聴けた日にはもっと感動するだろうなと、今から楽しみで仕方ない。


ラスト3曲で、「リリリピート」「オドループ」、そして、「されどBGM」を組んでくるあたり、音楽への愛に溢れていて、最高にフレデリックらしいなと感じた。

大満足のオンラインライブだった。


あとがき


感動のあまり、語彙力の大半を喪失した、非常に感覚的な感想文になってしまったけれど、とにかく、言葉で言い尽くせないほどフレデリックが凄くて、格好よかったということが伝わっているといいなと思っております。。


本当はオンラインライブのアーカイブ期間中に記事を出すつもりだったのに、あまりに想いが溢れすぎて、気づいたらアーカイブ期間終了してたけども。


きっと円盤化してくれるはずなので、その一報を楽しみに待つことにします。


オンラインライブならではの演出で、私たちを楽しませ、心を震わせてくれたフレデリックとINTさんに、感謝の気持ちでいっぱいです!!ありがとう!!


長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

では、また。