悠悠自適なオタク生活

好きなことやどうでもいいことを書き綴る、ジャンル崩壊の趣味ブログ。

初めて推したアイドル、京本大我さんと「Imitation Rain」の話

こんにちは、悠です。


今日は、SixTONESの”きょも”こと京本大我さんについての記事です。


SixTONESを取り上げるのは久々ですが、相変わらず静かに推してます。


Eテレでの冠番組が決まったり、紅白歌合戦出演決定!という嬉しいニュースが続いているので、この機会に、私が初めて推したアイドルである彼について、ちょっと振り返ってみようと思います。

通称”バカレア組”


出会いは遡ること8年前

私立バカレア高校というドラマから始まり、気づけばこんなにも長い間、彼の姿を見てきたのだなと、なんだか不思議な気分である。


ジャニーズJrが出演する歌番組で彼を見て、タカラジェンヌみたいな綺麗な顔の人のダンスが好き、という第一印象から、あれ?このほんのり鼻にかかる声も印象的じゃないか、と気づき、歌声を聴いて、これは原石だわ……となるまでにおよそ数週間。


彼が”バカレア組”と呼ばれる、まだ結成前のチームにいることを知り、なんとなく彼らを気にかけるようになった。


当時のジャニーズJrには、いくつかグループがあって、元々あったグループから何人かずつを集めて作られたのが”バカレア組”である。


彼らがチームとして組まれたことによって、彼らの元いたグループのファンの方が少なからずショックを受けている、ということを知ったときには、ジャニーズJrである彼らの、シビアで不安定な現状に困惑してしまった。


あくまでデビュー前であり、練習生の立ち位置である彼らは、急に退所することもあり、ファンになったからといって、その姿をずっと応援していけるかどうかはわからない


アイドルを推した経験もなければ、ましてや、アイドルの卵を推すのも初めてだった私にとって、それは衝撃的な事実だった。


それからは、将来を確約されずとも、必死にステージに立つ彼らを見ては、このステージに立つすべてのJrの努力が報われる日が来ますように……と願わずにはいられなかったし、誰かが突然番組に呼ばれなくなったり、パートを減らされたりするのを見るたびに、胸が痛んだ。


かといって、実力があるからといって選ばれるとは限らない、という芸事のシビアさは、自身の経験から多少なりとも理解している。


私にできることと言えば、自分が推している大我さんが、きちんと評価され、その輝きがたくさんの人の目に留まることを祈ることくらいで、”バカレア組”が自然消滅的に解体となり、2:4に分けられていた時代には、もどかしい思いもたくさんした。

ミュージカルへの挑戦とグループ結成


そんな中で彼自身が見出したのは、ミュージカルへの可能性だった。


オーディションを受け、彼は自らの手でエリザベートルドルフ役を勝ち取ったのだ。


エリザベートといえば、言わずと知れた東宝ミュージカルの人気作であり、ルドルフ役は、若手ミュージカル俳優の登竜門とも言われている重要な役である。


だからこそ、まだデビュー前のジャニーズJrの起用に、当初、ミュージカルファンからは不安の声が数多く挙がった。


しかし、公演が始まると、前評判をひっくり返すような、安心と期待の声がどんどん増えていった。


もちろん、初年度はまだまだ実力不足が垣間見える部分もあったが、そのポテンシャルの高さ隠し切れないオーラ、そして何よりも、この先、もっと成長していくだろうと確信させるような伸びしろを評価されていたように思う。


そんな初年度の公演の最中、バラバラになっていた”バカレア組”に変化が起こる。


2015年5月1日。

様々な困難を乗り越えて、彼らはついに、ひとつのグループになった。


グループ名は、SixTONES

6つの原石、6つの音色、そんな意味を持つ、彼らにぴったりの、とても素敵な、大切な名前だ。


グループでの活動を半分諦めかけていたからこそ、本当に嬉しくて、柄にもなく泣いてしまったのを、昨日のことのように覚えている。


この頃から、少しずつではあるが、風向きが変わり始める


初めての外部ミュージカルの舞台で、鮮烈な爪痕を残した大我さんは、そこから着実に実力をつけ、再演でもルドルフ役を勝ち得た


エリザベートへの3度の出演を経て、彼はミュージカル界にも自身のファンを増やし、ミュージカル俳優としての活躍も期待されている


グループとしても、日本人アーティストとして初めての、YouTubeアーティストプロモキャンペーンに抜擢され、彼らにとって初めてのMVである、「JAPONICA STYLE」が大きな話題を呼んだ。

デビュー前にも関わらず、駅に彼らの巨大広告が出現したり、YouTubeファンフェスタに出演したりと、その活躍は目覚ましく、なんだかほっとすると同時に、彼らをずっと応援してきてよかったと誇らしい気持ちになった。


主演ミュージカルと念願のCDデビュー


そして遂に、2020年1月22日SixTONESは念願のデビューを果たした


大我さんをはじめ、各々の個性を活かして、これまで、ジャニーズグループにあまり馴染みのなかった層にも、確実にファンを増やしている


実は、デビューが決まる前に、これまでの功績と実力が認められた大我さんは、日本初上陸のディズニーミュージカル、『ニュージーズ』の主演に抜擢されることとなった


その後CDデビューが決まり、大我さんの夢が2つ同時に叶うのだと知った時には、私まで嬉しくて、幸せな気持ちになった。


このニュースを聞いた時は、エリザベートに出演することを知った時と同じくらい、否、それ以上に興奮と感動が一気に押し寄せてきて、なんだか自分のことのように嬉しかった。


京本大我という存在があったから、私はSixTONESに出会えたし、彼が、自身の才能に驕らず、努力を積み上げてきたからこそ、その魅力が、きちんとたくさんの人に届いているんだと思うと、彼のファンとして、本当に誇らしい気持ちでいっぱいだった。


彼は、京本政樹さんの息子で、俗にいう二世であり、その顔立ちの綺麗さも相まって、どうしても色眼鏡で見られがちである。


やはり、彼自身ではなくて、彼の”外側の肩書”だけをピックアップされると、ファンとして、もやっとすることもあった。


実際に、本人もそれについて酷く悩んでいた時期があり、その”肩書”と、この先どう向き合っていくのかを模索しているようにみえた。


そういった取り上げ方は今でもあるが、以前と比べると随分減ったように思える


それは、彼自身が、その”肩書”に負けないくらいの活躍をしているからこその結果であり、今の彼を見ていると、その”肩書”さえも、自身の魅力のひとつに含んでしまうような、そんな雰囲気すらある。


強く、しなやかに、美しく。そして、時には愛らしく。


そんな言葉がぴったりの、唯一無二の存在への階段を駆け上がる彼を見て、勝手に感慨深くなってしまった。


しかし、公演を目前にしたタイミングで、彼とファンにとって、とても悲しいニュースが飛び込んできた。


新型コロナウイルスの影響により、主演作『ニュージーズ』を中止せざるを得ない状況になってしまったのだ。


この仕事が決まった時の喜びが大きかった分、また、それを観られることを本当に楽しみにしていた分足元が崩れ落ちるようなショックを受けた


いちファンである私でさえそうだったのだから、きっと本人は、もっと悔しかっただろうし、やりきれない気持ちだったのではないかと思う。


『ニュージーズ』のために確保してあったスケジュールは空になり、他のメンバーが、ドラマやバラエティーに単独で出演しているのを見るたびに、羨ましいなと思ってしまう自分がいて、何とも複雑だった


ミュージカルというのは、ドラマや映画と違って、その凄さが伝わりにくいと、個人的には思っていて。


エリザベートのルドルフが決まった時も、『ニュージーズ』の主演に抜擢された時も、実力がなければ絶対に任されないような大役であり、本当に凄いことを成し得ようとしているんだ、という点が、あまり認識されていないような気がして、少しだけ寂しくなったりもした。


だから、日本初上陸のディズニーミュージカルの主演に抜擢され、これが成功すれば、彼がもっと広い世界に羽ばたける大きなチャンスになるということも、あまり伝わっていなかったように思えたのだ。


そんな懸念もあって、中止が決まり、『ニュージーズ』の主演に抜擢された、という誇らしい出来事すらも、このまま風化されていってしまうんではないか……と酷く不安に思っていた。


ミュージカルは、箱を押さえキャストのスケジュールを押さえ、という準備に、長いスパンをかけることがほとんどであるため、一度中止が決まると、すぐに再演することが難しい


それを思うと、大我さんが率いた『ニュージーズ』カンパニー幻になってしまいそうで怖かった


そんな風に、消化しきれない思いを抱えながら、正直、SixTONESのグループとしての活動を追うのが辛いなと思い始めた頃。


とある番組で、11時間かけて、山を登っていた大我さんの口から、「よきタイミングで(『ニュージーズ』が)できますようにとお願いしたい」という言葉を聞くこととなる。


その言葉に驚いたと同時に、胸につかえていた、自分でもどうしようもできなかった気持ちが、すっと流れていく気がした。


ああ、彼はこういう人だったなと、改めて彼の、”強く、しなやかで、美しい”姿を実感した。


グループでの活動だけでなくミュージカル俳優としての京本大我を愛するファンにも、きちんと言葉を届けてくれた彼に、心の底から救われた。


しかも、テレビ番組で、たくさんのファンに届くような形で発信してくれたことが、本当に嬉しくて。


不安を拭ってくれた彼のおかげで、SixTONESのグループとしての活動にようやく気持ちが追いつけたような、そんな気がした。


(追記。2021年10月に『ニュージーズ』が無事に上演されました!私は在宅介護の関係で泣く泣く観劇遠征を断念しましたが……本当に素晴らしい作品だったと、この舞台映像を観て確信しました。第29回読売演劇大賞の優秀作品賞を受賞したときは、自分のことのように嬉しく、誇らしかったのをよく覚えています。)


「Imitation Rain」が好きすぎる話


ここで、紅白出演も決まったことだし、話題をがらりと変えて、彼らの楽曲について、少し触れてみようと思う。



NEW ERA
(初回盤 CD+DVD)
[ SixTONES ]


NEW ERA (通常盤)
[ SixTONES ]
 

NEW ERA (期間限定盤 CD+DVD) [ SixTONES ]


NAVIGATOR
(初回盤 CD+DVD)
[ SixTONES ]


NAVIGATOR (通常盤)
[ SixTONES ]


NAVIGATOR (期間限定盤 CD+DVD) [ SixTONES ]


先日発売された「NEW ERA」はもちろん、アニメ富豪刑事の感想と共に「NAVIGATOR」についても語りたいことはたくさんあるが、今回は敢えて、デビュー曲である「Imitation Rain」について。

好きすぎるが故に、感想をまとめるのに半年以上の月日を要した。


1月に発売された曲であるため、今更感があるが、単独ミリオンを目前にした今、改めて、この楽曲の凄さについて語らずにはいられない。


まず、大我さんを推している身としては、これからも生歌で歌い続ける、という覚悟誇りを持って歌われる高音部分が最高にアツい。


あの、X JAPANYOSHIKIさんに、この音域で歌わせてみようと思ってもらえるような、大我さんの圧巻の歌声に鳥肌が立った。


大我さんは、ただ高音域が出る、というだけではない。


彼独特のビブラートに、ミュージカルの稽古で鍛え上げられた芝居歌の要素が組み込まれ、感情の昂りがダイレクトに聴く方に伝わってくる


歌い出しのパートでも、静かな炎をふっと灯すような彼の歌声に、ぐっと引き込まれ、ピアノの美しい旋律と共に、曲の世界観に呑み込まれていくような感覚だった。


また、随所で重なる6人の歌声が、本当に、見事に調和していて


彼らがデビューまでに辿った道のりを知った上で、YOSHIKIさんが紡ぎ出した言葉の数々も相まって、涙が出てしまうほど、切なくて、美しいハーモニーを奏でる彼らに、ぎゅっと心臓を鷲掴みにされたようだった。


個人的に一番震えたのは、先程触れた、大我さんの高音ソロパートに、北斗くん、ジェシーくんの2人の声が合わさり、そこから、ラストのサビに繋がっていく流れ。


静かに、けれども、力強く。

泣いているようでいて、強く前を見据えるような。


そんな炎を燃やし続ける、大我さんのしなやかな歌声を、しっかりと支える2人の歌声に、思わず唸ってしまった。


その炎を包み込むような、深くて、たおやかな歌声が重なっていくのがとても印象的。


特に、ライブで披露したときは、メンバーの表情も含めて、涙腺が馬鹿になってしまったみたいに、泣いた



Imitation Rain / D.D. (通常盤) [ SixTONES vs Snow Man ]


彼らのパフォーマンスはもちろんだが、「Imitation Rain」に関しては、背後で流れる旋律の美しさだけでも泣いてしまいそうになる。


YOSHIKIさん自身がすべての楽器を担当していらっしゃるということで、どうしてもインストが聴きたくて、通常盤も探し出して購入したのだが、本当に、凄まじかった。


このインストは全音楽ファンに聴いてほしい。


そのくらいの衝撃だった。


こんなにも素晴らしい曲を、SixTONESのために書き上げてくださったYOSHIKIさんには、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいである。


美しいピアノの音色と大我さんの歌声との相性もばっちりで、それだけでも泣きそうなのに、ドラムの力強い音が彼ら6人の背後で奏でられ、曲の重みをぐっと増しているのが、これまでの彼らの姿に重なって、もうだめだった。


とにかく私は、「Imitation Rain」が本当に好きすぎるのだ。


すでに数えきれないくらいリピートしているし、聴くときの感情によって、毎回新鮮な発見があって、楽曲の奥深さに驚かされる。


「NAVIGATOR」「NEW ERA」と、次々に新しい挑戦をして、前に進んでいく彼らを見て、負けてられないなという気持ちを抱くと共に、やはり、時折、この曲に想いを馳せずにはいられない


この曲から始まった、SixTONESの新しい道は、どこに繋がっていくのか、それは誰にもわからないけれど、その先に待っているものが、メンバーとファンの笑顔だったらいいなと思う。


彼らの未来に幸あらんことを。


最後に


大我さんと「Imitation Rain」が好きすぎるあまり、ポエムのような表現ばかりで、読みにくい文章になってしまいました(^_^;)。
すみません。


個人的に、自分の中でもやっとしていた部分が解消できたおかげで、また、前向きにSixTONESの活動に向き合えたので、この記事が書き上げられました。

もやっとの部分もここに吐き出せて、気持ちが楽になりました。


「NAVIGATOR」「NEW ERA」についても、もう少し聴き込んで、感想を書きたいなと思っているんですが、如何せん「Imitation Rain」のループから未だに抜け出せなくて……。


自分のペースで、のんびりとSixTONESと大我さんを推していければいいかなと考えてるので、そちらの感想は、またゆっくりじっくりまとめようと思っています。


また機会があれば、お時間あるときにブログ覗いてくださると、嬉しいです( *´艸`)。


ストさんたちの紅白、楽しみ……!!


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


では、また。