こんにちは、悠です。
大晦日ですね……。
年の瀬にまたまた、はてなブログさんの特別お題「わたしの推し」について書くことにしました。
今回は、先日『オドループ』のMVが、リリースから7年間の時を経て1億回再生を突破した、フレデリックについて。
先日、代々木第一体育館での最大規模のワンマンライブの開催を発表した彼ら。
その大きなチャレンジの前に、一度中止になってしまったFCツアーのリベンジを持ってきてくれるあたり、ファン想いのフレデリックらしいなと感じました。
実は、フレデリックについては既にブログに綴っているんですが、今回は個人的におすすめの5曲にスポットを当てて書いてみたいと思います。
banbi520.hatenablog.com
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『オドループ』しか聴いたことがない…という方もぜひ、お時間あれば覗いてみてください。
『シンクロック』
フレデリックといえば、『オドループ』に代表されるように、聴いた人を踊らせるダンスミュージックのイメージが強いかもしれないが、彼らの楽曲はもっと奥が深い。
その中でも特に好きなのが、神戸ワールド記念ホールで聴いて心が震えた『シンクロック』。
歌詞は、受け取る側に解釈を委ねる部分も多いが、ひとつひとつの言葉がすうっと心に染み込んでくるような印象を受けた。
“たった4分ちょっとの音楽のために 君はどのくらいの未来踊ってくれんの”
“たとえ時代が合わなくったって 同じ涙を知っているんだろうから”
“たとえあなたの時計止まっても また会えると信じて止まらないから”
“ほんの4分ちょっと振動の中で 君はどれくらい心揺らしてくれんの”
“メトロノームと踊らなくたって 同じ夜風を知っているんだろうから”
“たとえリズムの波が黙っても 聴こえてると信じて止まらないから”
フレデリックから、音楽を愛するすべての人々へのラブレター。
私はこの曲を聴いて、そう感じた。
こんなにも音楽への愛に溢れた曲を作る彼らの、新曲も、ライブも、楽しみでならない。
『ナイトステップ』
地元のフェスでこの曲を聴いて、その日のうちにワンマンライブのチケットを購入した、私のフレデリック沼落ちのきっかけとなった曲。
野外フェスの昼の空に、ミラーボールが見えた。
どこか懐かしいようでいて、フレデリックならではのリズムも感じられるメロディに、思わず身体が動いてしまう。
頭を振ったり、飛び跳ねたりするような、所謂フェス向きの曲ではないのに、一度聴いたら耳から離れない。
三原双子(兄・ギターボーカル健司、弟・ベースコーラス康司)のハモリが良き。
この曲は、健司さんの歌声で歌うからこそ、すっと耳に馴染むんだと思う。
ライブで聴けたら思わずはしゃいでしまう、大好きな曲だ。
『スピカの住み処』
“青白いワンピースを 着こなして”
“あの白いハイヒールを 汚さずに”
“今までも これからも 変わらずに 歩いてく”
“いつまでも あの頃を 大切に 笑わせて”
この曲は、リズムというよりは、メロディーと歌詞をじっくりと聴かせる曲だと思う。
個人的に気に入っているのが、これらの対比する歌詞のフレーズだ。
特に、“青白いワンピース”と“あの白いハイヒール”の部分は、初めて聴いた時から印象に残っていた。
“涙の気持ちが 言葉より 先走って”
“銃声が 夢の始まりの鐘の音を 大きな声で鳴らし出した”
このフレーズも気に入っている。
ここで敢えて、“銃声”という強い言葉を使うところも、“鐘の音”を“大きな声で”という表現にするところも、凄く興味深いなと思う。
個人的には、タイトルも歌詞もメロディもとても好きな曲で、いつかライブで聴ける日が来るのを願っている。
(『スピカの住み処』、本当に大好きなので、関係者のみなさん、セットリストへの追加、ご検討のほど、よろしくお願いします……!!ライブでも聴きたい……!!)
『FUTURE ICECREAM』
『ナイトステップ』で沼落ちした後、初めて参加したワンマンライブで聴いて、好きになった曲。
この曲はライブでこそ映える。
この曲を知らずにライブに参加したが、ライブならではの高揚感と盛り上がりに、胸がとても高鳴ったのを昨日のことのように覚えている。
繰り返すサビの歌詞のインパクト、意味の込められた歌詞が印象的。
“変わらない日常の狭間に”
“戻れない感情のスキマに”
“甘い生活の澄まし顔が”
“離れない後悔の船出を”
歌詞の表現にもフレデリックらしさ、康司さんらしさが滲み出ていて、読み解くのがとても楽しい。
康司さんの紡ぐ歌詞には、優しさだけでなく、どこかぐさりと心に刺さるような、ハッとさせられるような言葉もある。
何に対しても壁は作らない。
どんな状況にいても置いていかないし、突き放さない。
私は彼らの曲を聴くたび、そう感じる。
『名悪役』
初めて聴いた時、この曲は絶対に好きになるだろうなという確信を持った曲。
“思い出にされるくらいなら 2度とあなたに歌わないよ”
この強烈なフレーズで、一瞬にして曲の世界に引き込まれる。
鋭い言葉を投げているようで、歌を聴き進めていくと、その中に込められた奥深い言葉の意図が見えてくるのが凄い。
“このまま僕は 曖昧な最終回なんて過ごしたくはないよ”
“これから僕は 後悔や劣等感さえも正解に変えて 「色褪せはしない今が綺麗だった」って”
“思い出にされるくらいなら 思い出を超えるくらいにさ”
“絶え間ない今を歌うから 2度とあなたを忘れないよ”
最後の部分、この歌詞がとても心に残っている。
彼らの音楽に対する、リスナーに対する思いが感じられて、この曲がもっと好きになった。