悠悠自適なオタク生活

好きなことやどうでもいいことを書き綴る、ジャンル崩壊の趣味ブログ。

中国ドラマ『明蘭~才媛の春~』について

こんにちは、悠です。

今回は、私が初めてハマった中国ドラマ(華流ドラマとも呼ばれます。)である『明蘭~才媛の春~』について、ざっくりと綴っていきたいと思います。


聡明で、強かで、可愛くて。

でも、ちょっぴり頑固な主人公が、様々な困難に見舞われながらも“自分自身の人生”を切り開いていく。 


宋代を生きた、ひとりの女性の成長を描いている一方で、その周囲の人々にもスポットを当てた、群像劇的な側面も併せ持つ作品です。

ドラマのトーン自体は緩やかなので、最初のうちは面白さがあまり伝わらないかもしれませんが、初回から丁寧に張り巡らされた伏線が、1つずつ回収されていく様は、思わず唸ってしまうほどの滑らかさでした。

大好きな作品です。


ワイヤーアクションはないし、飛んだり、内力を使ったり、魔法まがいの力を持っている悪役が出てきたりもしません。

その点、映像の派手さは他の中国ドラマに負けますが、細部まで丁寧に、そして、精巧に作られているので、気づけばすっかりハマってしまいました。


女性の生き辛さ、異母姉妹・異母兄弟の確執、親子の関係、朝廷の思惑、秘めた初恋、家族愛……。


人間らしく生きるすべての登場人物が、良くも悪くも魅力的で、話の構成も丁寧、至るところにふんだんに散りばめられた伏線の回収もばっちりで、観終わったあと、心がスカッとします。


正直最初は、全73話…流石に途中で飽きそう……飽きたら視聴断念かな…と思っていましたが、気づけばどっぷりハマっていたので、そんな心配もなく。

もう一点、韓ドラに耳が慣れているので、中国ドラマだと言葉の音の違いが気になるかな…と不安でしたが、そちらも問題ありませんでした。

中国ドラマでは、中国語の吹替がつくことがあり、演じる俳優の声との違いが気になることも多々あります。

しかし、『明蘭』俳優本人の声をそのまま使用しているので、特に気にすることなく観られました。


中国ドラマ初心者の私でも、楽しんで観ることができたので、少しでも興味のある方は、ぜひ覗いてみてください!!



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(シンプルBOXシリーズはサイズもコンパクトですし、値段も比較的安いのでおススメです。ちなみに私は、イ・ジュンギさん主演作の『イルジメ』も買っちゃいました。サイズ感が可愛くて、収納しやすい点がお気に入りです。)


ちなみに、『明蘭』はU-NEXTでも配信中。

主演のチャオ・リーインさんの他の作品も多数配信されていますので、気になる方はぜひどうぞ!

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(個人的には、このブログの後半にも登場する、チャオ・リーイン×ワン・イーボーの『有翡』もおすすめ!!こちらはU-NEXT独占配信。アクションものがお好きならぜひ!)

あらすじ

(若干のネタバレあり。)

物語の舞台は、中国北宋の時代。

官僚の父を持つが、身分の低い側妻の娘として産まれた盛明蘭<せいめいらん>(チャオ・リーイン)


彼女は、姉たちに見下されながらも、生き延びるため、亡き母の教えを守って暮らしていた。

才気と聡明さをひけらかすことなく、目立たないようひっそりと。


その彼女の美しさを見初めたのが、斉国公家の一人息子である斉衡(チュー・イーロン)だった。

彼は盛家の私塾に通う高貴な身分の好青年だったが、明蘭は庶子である自分との身分の差から、彼の好意を受け入れられずにいた。


そんなある時、明蘭は、幼い頃彼女を助けてくれた恩人であり、顧家の次男である顧廷燁<こていよう>(ウィリアム・フォン)と再会する。

自由奔放に遊び回る廷燁だが、彼にも複雑な家族の事情があって……。


様々な困難に見舞われ、時代の波に翻弄されながらも、明蘭と廷燁の二人は再会し、夫婦となる。

しかし、顧家にも問題は山積み……。

明蘭は廷燁と共に、その困難に立ち向かっていく。


朝廷の権力争いに巻き込まれていく廷燁家庭内で渦巻く陰謀に立ち向かう明蘭


困難を経て夫婦となった二人が、手を取り合い、時にはぶつかり、時には慰め合いながら、自分自身で人生を切り開いていく物語


見どころ

明蘭というキャラクターの魅力

ヒーローに守られる、か弱きヒロインが好きな方には、このドラマはおすすめしない。

何故なら、このドラマに、か弱きヒロインなど存在しないからである。


登場人物みんな、生きるために必死に足掻き、何かしらの問題を抱えて闘っている。

悪役はとことんえげつないが、そのえげつなさにも、妙なリアリティがあって興味深い。


悪役だって、生きるために必死で足掻いている。

悪役には悪役なりの理由があって、完全に同意をすることはできないが、もし自分だったなら…?と考えることはできる。

そこが面白い。

各キャラクターが丁寧に作りこまれているので、面白いし見ごたえがある。


それぞれが異なる境遇で、必死に自分の生きる道を探す姿は、現代社会にも通ずるものがあって、観ていて考えさせられることも多かった。


そんな中でも、私は主人公である明蘭のキャラクターが一番好きだ。


聡明で強か。可愛くて、よく食べる。


それを体現しているのが、盛明蘭という人物である。


母親に似て、幼い頃から聡明だった明蘭だが、一度その才気を発揮して目立ってしまったことで、母に叱られる。

その後、母を失った明蘭は、身分をわきまえ、目立たぬようにひっそりと過ごすことが、平穏に生きるための手段だと悟り、母の教え通り、自分の聡明さや才気を隠して生きていた。

嫡母である若弗性悪な側妻の林噙霜異母姉妹である姉たちに虐げられ、父親である紘には冷遇されながらも、明蘭は、血の繋がらない祖母に守られながら、なんとか耐え忍んできた。


決して恵まれた境遇ではないが、明蘭はこの中でも自分が生きていく術を着実に身に着けている。

盛家の女主人でもある祖母が、明蘭の才覚を見抜き、保護しつつ、彼女に様々なことを教えてくれたのが大きいだろう。

それが明蘭の生きる術となり、彼女はどんどん成長していく。

明蘭と祖母とのやり取りを観ていると、血の繋がりに縛られない家族の絆が垣間見えるのも、印象的だった。


明蘭は、斉国公家の御曹司である斉衡に見初められたときも、決して浮かれることなく、庶子である自分の立場を考えて、彼を避ける冷静さを持ち合わせていた。

あまり書くとネタバレになってしまうので詳細は伏せるが、本来の才気を発揮する前の、抑圧された明蘭の姿と、顧廷燁の妻となった後に、その聡明さと才気を遺憾なく発揮する明蘭の姿を、チャオ・リーインさんが見事に演じきっていて、とても爽快だった。


明蘭は本来、気も強く、我も強く、賢くて強かな人物だ。


“大人しくて従順な可愛らしく目立たない娘”から“堂々と采配を振るう、聡明で美しく気の強い女主人”に成長していく姿は、格好良くて痛快である。


賢さが故に、あまり感情表現をせず、淡々と諦めるような表情をしていた彼女が、隠していた激情を廷燁にぶつけるシーンは、なんだかぐっと来てしまった。


明蘭という聡明で強かな、美しい主人公でなければ、私はきっと、この作品にこんなにもどっぷりハマることはなかっただろうと思う。

現代社会を生き抜くために闘っているすべての人たちに観てほしい、そんな作品である。


そして、もう一つ。

明蘭を演じているチャオ・リーインさんの笑顔が、本当に可愛い。

いつも可愛い。めっちゃ可愛い。


彼女のような素敵な俳優に出会えたことも、私にとってはこのドラマの推しポイントのひとつである。

(追記。明蘭役のチャオ・リーインさんは、食べ物をとても美味しそうに食べるので、結構な頻度で登場するもぐもぐタイムを、いつも心待ちにしていました。食べている姿が本当に可愛らしくて、廷燁がたくさん食べさせたくなる気持ちがよくわかります。)


個性豊かな明蘭の兄弟姉妹たち

明蘭には、異母兄弟がたくさんいる。

どのキャラクターも個性豊かインパクトがあって良き。

憎らしいところも多々あるが、その醜さもリアリティがあって面白い。

  • 長柏<ちょうはく>……正妻である王若弗の子。嫡男。頑固で生真面目。賢く、側妻の娘である明蘭のことも、妹として分け隔てなく気にかけてくれる常識人。頭が堅いのがたまにキズ。顧廷燁の親友でもある。
  • 長楓<ちょうふう>……側妻である林噙霜の子。あまり賢くはないが、母と妹のことは大切に思っている。権力を持つ者についていく。若弗から母を守ろうとする一面もある。口が軽く、それ故の失態も……。
  • 墨蘭<ぼくらん>……側妻である林噙霜の子。盛家の四番目の娘。美人だが、性格は母親譲りの性悪さ。詞が得意。姉妹だろうが、自分の願望を叶えるためならば容赦なく利用する。父親にはその本性を隠し、か弱き側妻の娘を演じて、関心を引いている。身分の高い斉衡に嫁ぐことを目論むが……。後に、妹たちを巻き込んだとんでもない事件を引き起こす。
  • 如蘭<じょらん>……正妻である王若弗の子。盛家の五番目の娘。我儘なところはあるが、根は素直。墨蘭とよく喧嘩をしては叱られる。墨蘭がずる賢いので、大体叱られるのは如蘭。明蘭に課題を押し付けたり、手伝わせたりする。墨蘭とは違い、色恋にはあまり関心がないが……。明蘭とは、後にお互いを思いやる、良き姉妹となる。
  • 華蘭<からん>……正妻である王若弗の子。嫁ぎ先で苦労している。聡明で優しい姉。明蘭の良き相談相手になることも。


個人的には、長柏が好き。

真面目な堅物なのに、自由奔放な顧廷燁と親友だったり、親友のピンチに無茶をしようとして使用人に捕まったり、妹のために協力してくれたり……。

彼の誠実さに助けられる場面も多々あり、観ていて信頼できる人物だなと感じた。

ちなみに、長柏の妻となる海朝雲賢く淑やかなキャラクターなので、気に入っている。

個性豊かな兄弟姉妹のやり取りも、見どころのひとつである。


愛される方が幸せ?明蘭と廷燁の夫婦生活

諸々ネタバレになってしまうので、詳細は省略するが、本当にいろいろあった後に、明蘭と廷燁は晴れて夫婦となる。


まあ……うん。

廷燁が明蘭にメロメロ…というか、デレデレ…というか、観ていて照れくさくなるくらいに甘い。

演じた二人がドラマの後に実際に結婚したことでも話題になったが、なんと今年の4月に離婚。

人生いろいろである。


話が逸れたが、最初は廷燁→→→明蘭みたいな感じで、とにかく愛が深い。

明蘭が長年抱えてきた苦しみも知っていて、全部ではなくとも、盛家で耐え忍んできた日々についても理解している廷燁

そんな彼と過ごすうちに、“恩人への感謝”→“家族愛”→“ひとりの人としての愛”と、明蘭の気持ちが変化していく過程も興味深い。

ただの色恋云々、愛憎云々ではなく、人と人が互いを尊重し合い、認め合うことで生まれる“愛”を、丁寧に描いていて、とても好感が持てた。


二人が夫婦になるまでの過程は結構長いし、何なら前半は同じシーンもあまり多くない。

それぞれが全く別の道を歩いているはずなのに、ふとした瞬間に、その道が交わるのだ。

その盛り込み方が絶妙で、話の筋に沿いながら、違和感なく入ってくるのが凄い。

そんなことあるはずない、というファンタジックな展開ではなく、きちんと伏線が張られた上での再会なので、ああ!なるほど!と納得できる。


二人のシーンにきちんとした繋がりがあるので、何度観ても飽きないし、観るたびに発見があったりして面白い。


チャオ・リーインという俳優

このドラマを通して、個人的に一番印象に残っているのが、明蘭を演じたチャオ・リーインさんの演技である。

明蘭という魅力溢れるキャラクターを色づけ、さらに格好良く、そして可愛らしく演じきった彼女の演技あってこそ、この作品が活きるのだと思う。


不安に揺れる瞳涙を堪える表情憤る姿照れたような微笑み

どの表情を振り返ってみても、ナチュラルでとても愛らしい。

あまりにも可愛くて、キュンキュンしてしまった。


全73話もあるので、もちろん時はどんどん流れていくし、登場人物たちも着実に年齢を重ねていく。

その過程も見事だった。


エリザベートでの花總さんを彷彿とさせる年齢変化の演技の巧さである。


セリフのトーンや、ふとした時の仕草声色で、歳を重ねたことを自然と観ている側に感じさせる。

極自然に、まるで彼女自身が明蘭のような性格であるかのように、すっと役に入っていて、本当に凄いな…と感じた。

こうして、素敵な俳優さんに出会えて幸せである。


話は逸れるが、最近は、チャオ・リーイン×ワン・イーボー『陳情令』による『有翡』がお気に入り。

綺麗な二人が並ぶと目の保養になるし、ワン・イーボーくんの飄々とした謝允のキャラクターも良い。

『明蘭』とは打って変わって、戦う侠女として、アクションもばっちりこなす、超格好良いチャオ・リーインさんが観られるのでおすすめ。

激しいワイヤーアクションに加えて、くすっと笑ってしまうような、可愛い二人のやり取りも見どころ。


個人的には、10歳の年の差は特に気にならず、むしろ、二人が並んだときのバランスの良さにキュンキュンしてしまった。

なんて絵になる二人……。


キャリアの差も、年の差も感じさせない二人の演技力は流石である。

視聴を終えたら、『有翡』についても感想を綴れたらなと思っているので、気になる方はぜひ。


最後に

『明蘭』については、ずっと書きたいと思っていたので、こうして書き上げることができて嬉しいです。


チャオ・リーインさん、本当に可愛らしい俳優さんで、『明蘭』以降、彼女のファンになっちゃいました。

過去作もいくつか観て、まだあどけない……とその可愛さにキュンキュンしております。


中国ドラマはちょっと……と食わず嫌いをしていた過去の自分に、面白いのたくさんあるから!はやく観て!!と教えてやりたいです。

韓ドラだろうが華ドラだろうが日本のドラマだろうが、特色はそれぞれあれど、面白いものは面白いんですよね……。

食わず嫌い、良くないです。


最近は、配信サービス等で、中国ドラマに触れる機会も多くなってきたので、他にもいろいろ探してみたいなと思っています。

また機会があれば、覗いてみてください。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


では、また。