悠悠自適なオタク生活

好きなことやどうでもいいことを書き綴る、ジャンル崩壊の趣味ブログ。

BUMP OF CHICKENの『流れ星の正体』の話

こんにちは、悠です。

今回は、BUMP OF CHICKEN『流れ星の正体』について。


最近、いろいろと疲れてしまって、BUMPの曲を聴く頻度が上がっています。

他界隈の推しとそのオタクにも少し思うところがあり、“好きなのに見ているとたまにしんどくなる期”がやってきてしまいました。


心がちょっぴり疲れているとき、
世界で一人きりだと思うとき、
自分のことが嫌になったとき、
誰ともわかり合えない気がしてしんどいとき、
逃げてしまいたいとき。


そういう気持ちのとき、特に私はBUMPに会いたくなります。

ここでは、2019年の藤くん藤原基央さん)の誕生日に、リスナーに向けて発表された楽曲である『流れ星の正体』に焦点を当てて、BUMPについて綴ってみたいと思いますので、気になる方は覗いてみてください。

印象的な歌詞

aurora arc (通常盤) [ BUMP OF CHICKEN ]


藤原基央という人の紡ぐ言葉は、誰のことも置き去りにしない

抱え込んだネガティブな気持ちを責められることもなければ、前向きになろうと諭されることもない。

ただ共鳴し、そこに居てくれる

それがどれほど心強いことなのか、BUMPの楽曲に掬われたことのある人ならば感じたことがあるのではなかろうか。

『流れ星の正体』という曲を聴いて、私たちリスナーと、曲を作る彼自身のことが思い浮かんだ。

歌詞を何度も読んで、たくさん助けられた。そんな曲だ。

ここでは私が個人的に印象深かった歌詞について、いくつかピックアップして紹介したいと思う。

(心に残った表現が多く、選ぶのがとても大変でした。)

“時間と距離を飛び越えて 君のその手からここまで来た”

“紙に書かれた文字の言葉は 音を立てないで響く声”

“見上げればちゃんと聴こえたよ”

リスナーから“時間と距離”を越えて届いた思いを、“音を立てないで響く声”と喩えるのが良い。

ラジオや雑誌連載などに送られる手紙やメールファンレターなどを思い浮かべながら聴いていると、とてもあたたかい気持ちになった。

“どれくらいざわついていても ひとり”

“世界に何億人いようとも ひとり”

冒頭でも書いたが、自分が世界で“ひとり”だと感じるときにも、私は彼らの曲を聴きたくなる。

なぜなら、こうして共鳴してくれるから。

言葉にできない漠然とした不安や孤独を、代わりにこうして表現してくれると、少しだけ安心できる。


私だけじゃないのかも。
こんな風に感じるのは間違ったことじゃないのかも。


そう思わせてくれるのが、藤くんの凄いところだ。

“増え続けて溢れそうな唄の欠片たちが
早く会いたがって騒ぐんだ”

この部分は、音楽への愛と、こちら側で彼らの曲を待っているリスナーへの愛を感じて、胸がキュンとした。

“早く会いたがって”なんて言われてしまったら、とても嬉しいし、待っている方もわくわくする。

言葉の選び方がとても好き。

“君が未来に零す涙が 
地球に吸い込まれて消える前に”

“ひとりにせずに 掬えるように”

“旅立った唄 間に合うように”

彼のもとを“旅立った唄”が、私の空まで来てくれるなら、私はひとりではない

涙を零す未来の自分の傍には、彼の言葉が、唄が居てくれると思うと、沈みそうな心が少し掬われた気がした。

“掬う”“救う”
どちらの意味にも受け取れる表現が印象的だった。


“命の数と同じ量の一秒”

“君の空まで全ての力で
旅立った唄に気づいてほしい”

“どんな事もこんな熱も街にまぎれる”

“流れ星の正体を僕らは知ってる”


“命の数と同じ量の一秒”というフレーズが、とても心に残っている。

個人的な話になるが、私は身近な人間の死を経験し、今も在宅介護の日々で、“死”に近い場所で過ごしていると感じていて。

このフレーズを聴いたとき、私の場合は、生まれる“命”消えゆく“命”、どちらのことも頭に浮かんで、何度もその意味を考えたりした。


そして、ここで“こんな熱も街にまぎれる”という表現が使われている点がまた、現実味があって良い。

街の喧騒の中にまぎれてしまうようなことだけれど、“僕ら”にとっては大切なことで。

みんなが同じことを思っているわけではないし、人によって感じることも違う。

それでも、あなたのその感情をひとりにはしないよ、というメッセージが込められているようで安心感を覚えた。

包み込むような優しさが心に沁みた。

“太陽が忘れた路地裏”
“心を殺した教室の窓”
“逃げ込んだ毛布の内側”

“全ての力で輝け 流れ星”


個人的に一番好きなのは、このラストの部分。

私個人の見解だが、BUMP OF CHICKENの楽曲藤原基央という人が作る楽曲には、マイノリティであろうが、マジョリティであろうが、誰も置き去りにしないと言うイメージがある。


大多数の意見から外れてしまったり、他の人と違うことに焦ったり、自分と他人の差に悩んだり、自分とは何なのかわからなくなったり。


そういう“孤独”“寂しさ”“傷み”“辛さ”を抱えて、ひとりで“毛布の内側”に逃げ込んだときに、傍で輝いてくれる曲があるんだと思うと、ほっとした。

“毛布の内側”に逃げ込んでもいい。
そこまで会いに行くから。

そう唄う彼に、彼の作る唄に、何度も救われた。


優しい歌声

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バンドバージョンも良いが、個人的にはインスタに挙げられたアコースティックギターでの弾き語りが忘れられない。

これを見ると、なんだかとても幸せで穏やかな気持ちになれる。

藤原基央というボーカリストの歌声をじっくりと聴いて、それがじんわり心に広がっていく感覚が好き。


最後に

今回は、ことあるごとに聴いていた『流れ星の正体』を紹介しました。

基本的にはメロディー重視で、あまり歌詞を聴き込まないタイプですが、BUMPフレデリックは例外で、めちゃくちゃ歌詞を読んだり、考えたりしながら聴いています。

この二組に関しては、私の琴線に触れる言葉を使っていることが多いというか、言葉の選び方がかなり好みなので、聴くたびにいろいろな感情が湧き上がってきて楽しいです。


最近もやもやを感じるたびに、この曲の、

“逃げ込んだ毛布の内側に 全ての力で輝け 流れ星”

のフレーズが頭を過ぎっていたので、こうして改めて歌詞を振り返りながら聴いて、とても救われました。

HPも無事、回復です。


熱く語りすぎてしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

また、他の曲についてもぼちぼちブログに書こうと思っていますので、お時間のある方はぜひ。

では、また。