こんにちは、悠です。
今回は、中国ドラマ『有翡』について。
以前、『明蘭』について書いたときにも触れましたが、『有翡』は、格好良いチャオ・リーインさん×陽気で飄々としたワン・イーボーくんが観られる、我得なドラマです。
(『明蘭』は、個人的に一番推したい中国ドラマ作品です!興味のある方はぜひこちらもどうぞ!!)
今回紹介する『有翡』は、話も小難しすぎず、アクションもファンタジックすぎず、恋模様もしつこすぎません。
登場人物が多いので、多少の中だるみ感があったり、脚本が若干粗かったりという点もありますが、個人的には許容範囲内でした。
なんと言っても主演の2人が美しい……!!
ビジュが良い……!!
これだけで一見の価値ありだと思います。
全体的に、程よいさじ加減なので、ゆるっと観られるのもおすすめポイントです。
主役コンビのビジュアルのバランスが素晴らしく良いので、2人が並んでいるだけで目の保養になります。
強者からいろいろなものを受け継いで、どんどん強く、賢く、美しくなっていく周翡。
周翡と出会い、共に過ごすことで、自分自身の辛い過去や生い立ち、抱えてきた秘密と向き合うようになる謝允。
この2人を中心とした、少年マンガのようなエネルギッシュな展開に、胸が熱くなること間違いなしです。
甘々なラブロマンスは苦手……でもほんのりラブも欲しい……という方にこそ観てほしい……。
あと、喧嘩しがちだけど愛が深い……系カップルがお好きな方にも、全力でおすすめします。
(たとえば、『空飛ぶ広報室』の空井さん×リカちゃん、『今日から俺は』の三橋×理子ちゃん、『ファンタスティックビースト』のニュート×ティナ……などなど他多数。これらは私の推しカップルです。ご参考までに……。)
ちなみに、第1話は無料公開中なので、気になっているけれど視聴を悩まれている方は、こちらを観てみるのも良いと思います。
『有翡』はU-NEXTで配信中。
31日間の無料トライアルが可能ですので、ぜひこちらからお試しください。
あらすじ
(若干のネタバレあり。)
物語の舞台は、南北朝時代。
四十八寨<しじゅうはちさい>と呼ばれる砦に住む当主の娘、周翡<しゅうひ>(チャオ・リーイン)は、従兄である李晟<りせい>と共に、母親に、強く厳しく育てられている。
身体は弱いが頭の切れる父親と、厳しいが武芸の腕が立つ母親のもとで、周翡は砦に守られて暮らしていた。
そんな中、厳重な守りを破って砦に侵入してきた、怪しげな影が……。
軽功を駆使して、飄々と周翡たちから逃げ回る男の名は、謝允<しゃいん>(ワン・イーボー)。イケメンだけれど、謎多き男で、かなり怪しい。
彼が持ってきた文を見た周翡の父は、周翡や家族、砦の仲間たちを置いて下山を決意する。
その決断に大きなショックを受けた周翡だったが、「強くなれ」という父親の言葉を胸に修練を重ね、ついに下山することとなる。
下山した先で周翡が見たのは、砦の中とは全く違った世界だった。
地煞<ちさつ>と呼ばれる連中が勢力を伸ばし、民を苦しめているのを目の当たりにした周翡は、持ち前の正義感と強い心で、悪を懲らしめるために戦うことを心に決める。
偶然にも謝允と再会した周翡は、彼の知恵や機転に助けられながら、仲間たちと共に、強大な悪に立ち向かっていくが……。
地煞が狙う”海天一色<かいてんいっしき>”とは何か。
謝允が抱える秘密とは……?
頭の回転も速く、機転も利くが、軽功以外はからっきしダメな、”戦えないヒーロー”、謝允。
伝説の刀法と言われる破雪刀の継承者で、武芸の達人たちから次々に技を伝授されて逞しく成長していく、”最強のヒロイン”、周翡。
多くの秘密を抱えた謝允は、死をも恐れず、己の信じた正義のために戦う周翡の姿に、どんどん惹かれていく。
格好良くて美人なヒロインがミステリアスなイケメンヒーローを守る、痛快なアクション×ロマンスドラマ。
見どころ
強く美しい周翡
最初の頃は、世間知らずで純粋、不器用でぶっきらぼうな少女だった周翡が、謝允と出会い、江湖の人々と出会って、どんどん成長していくのが、観ていてすかっとする。
民の苦しみを知り、非道な連中の悪辣さを知り、大切な人を喪う辛さを知り、友情を知り、愛情を知る。
その過程の中でも、勇気を失わず、自らの信念を曲げずに真っ直ぐに生きる周翡の姿は、まさしく”英雄”であり、その芯の強さが、謝允や江湖の先達たちの心を動かすのだろうと思う。
守られる可愛らしいヒロインが好みだという方には、この作品はおすすめできない。
周翡は武芸を極めていくし、どんどん強くなるし、最終的にはその武芸で、大切な人たちを守る側になる。
使命のため、守るべきもののため、自らの命を危険にさらしてでも戦う。
そんな英雄が好きなら、ぜひ観てほしい。
『明蘭』とは雰囲気が異なるチャオ・リーインさんの演技も見どころのひとつである。
明蘭とは役柄が全く違うが、根っこの部分の芯の強さは、意外と共通している部分もあって興味深い。
彼女の演じる”芯の強い主人公”は、格好良くて美しい。
今回も、幼い少女から成長して、どんどん強く美しくなっていく周翡を見事に演じていて、引き込まれた。
素敵な俳優さんである。
飄々としてミステリアスな謝允
飄々として、くるくると表情が変わる謝允は、実にコミカルで可愛らしい。
周翡と並んだときの身長差に、不覚にもきゅんとさせられた。
繰り返しになるが、本当に画になる2人である。
普段はおちゃらけているようにみえる彼だが、実は大きな秘密を抱えていて……という定番のキャラクター設定ではあるが、さじ加減が絶妙で良い。
辛い過去を抱えながらも、賢い謝允はめったに綻びを出さない。
それが周翡によって絆されていく様子が、観ていて妙にきゅんとくるのだ。
師弟のようにも、知己のようにもみえる2人は、お互いの足りない部分を補いながら、どんどん絆を深めていく。
ただのイチャイチャシーンよりも、そうして信頼を積み重ねていく様子にこそときめいてしまうオタクなので、2人のパートはとてもわくわくしながら観ていた。
個人的には、謝允のように、賢く、飄々としていて、謎めいているキャラクターが好きなので、観ていて楽しかった。
2人の絶妙なコンビ感
(2人の息ぴったりのアクションと、漫才みたいな掛け合いがとても好きなので、個人的にはこの予告が一番気に入っています。手錠で繋がれたまま共闘するシーンはもちろん、足りない部分を補ったり、2人が協力してさらに力を発揮したり、なんだかんだ良いコンビです。推せます。)
2人の共闘シーンが大好きなので、もっと一緒に戦って!無敵の最強コンビ!!と湧きまくってしまった。
息ぴったりのアクションシーンは、個人的には一番刺さったポイントである。
刀を持つ周翡の格好良さと、機転の利いた立ち回りをみせる謝允の格好良さが合わさって、テンションがあがる。
(「天下無双の愛」というタイトルがつけられているこの動画、改めて見てみると、こんなにロマンスっぽいシーンもあったんだなと驚いています。なんというか、この2人はロマンス要素よりも、ともに手を取り合って、ひとりの人間としてお互いを必要としているというイメージが強いので……。本編では、2人の心の距離が近づいていくのがよくわかって好きです。それにしても、やっぱり画になる2人だなぁ……。)
ロマンスっぽいシーンの2人の空気感が良き。
相手を本当に大切に思っているんだろうなと感じさせる表情に、思わずぐっときてしまった。
個人的には、胸やけするようなラブシーンがほとんどないのもよかった。
くどくない程度に、でも、しっかりお互いが大切であるということが伝わってくるロマンスの過程が、2人のキャラクターをよく表していて好き。
(個人的に好きなシーンのメイキングです。大笑いに包まれる現場が微笑ましいですが、本編では、毒に侵された周翡から謝允が毒を吸い出して助けるという、シリアスなシーンになります。周翡は、心身ともに強く頼りがいがあるので、周りが彼女なら大丈夫だと過信してしまいがちです。でも、謝允だけはいつも、彼女自身の身の心配をして、みんなを助けて人知れず危機に陥っている周翡を助けに来てくれる。まさしく知己です。そこには深い愛があるんですよねぇ……。2人の関係性が大好きです。)
本編の毒吸いシーンは、どのロマンスシーンよりもドキドキしたが、メイキングがあまりに楽しそうで、こちらまでつられて笑ってしまった。
周りの人々が、強いから、という理由で周翡ひとりに任せることに慣れてしまっている中で、謝允は一貫して、周翡自身の身を案じているのが、愛に溢れていて良き。
みんなのピンチには周翡が駆けつける、ならば、彼女のピンチには誰が……?となったところで、颯爽とやってくる謝允をみて、めっちゃ周翡のこと好きやん……とにやけるまでがセットである。
そして、個人的に萌えるポイントは、謝允が呼ぶ「阿翡」という呼び名の回数の多さである。
親しい相手には「阿」をつけて呼ぶらしいのだが、謝允は、とにかく至るところで、「阿翡!」と呼びかけまくっているのだ。
なんなら字幕では違う台詞になっているところも、「阿翡」と呼んでいたりする。
2人の関係性を表していて萌える。とても良い。
ちなみに、2人の掛け合いで好きなシーンは他にもたくさんあって、ここでは紹介しきれないので、ぜひ本編で確認してみてほしい。
おまけ・周翡と呉楚楚のロマンシス?
周翡と謝允のやり取りはもちろんだが、何気に、周翡と楚楚の関係性にもときめいてしまう。
とにかく周翡が強くて格好良いので、楚楚を守ろうとするたびに、こちらが惚れそうになる。
強くぶっきらぼうだが優しい周翡と、聡明で勇敢な楚楚。
2人の友情にも注目してみてほしい。
やっぱりチャオ・リーインさんが好き
前回、『明蘭』を紹介したときにも触れたが、やはり私は、チャオ・リーインというひとりの俳優のファンなので、彼女の魅力についても少し紹介したいと思う。
歳を重ねていく過程を丁寧に紡ぐ、お芝居の巧さ、そして、華奢な身体から繰り出される、華麗なアクション。
明蘭のときにも思ったが、芝居が非常にナチュラルなので、ストーリーが多少ぶっとんでいても、彼女の演じるキャラクターの思考や心情には、きちんとリアリティが出る。
中国の時代劇ドラマは、良い意味でも、悪い意味でも、ぶっとんだ設定の作品が多い。
登場人物の多さや超人的設定に、視聴しながら???となることも少なくないが、彼女の出ているドラマは、彼女の演じる役の人生をもっと観たい、という気持ちが湧き上がって、視聴を継続できた。
(あくまで個人的な感想です。ぶっとんでいても、逆にそれがクセになる作品もありますし、お芝居の上手な俳優さんはたくさんいらっしゃいます。私の好みの話ですので、その点ご理解ください。)
初めて彼女のお芝居を観たときのときめきが忘れられない。
今後の活躍を楽しみに待ちたい、推し俳優のひとりである。
最後に
『有翡』の感想、しばらくバタバタしていましたが、やっと書き上げられました……!!
個人的には好きなタイプの作品だったので、まだご覧になっていない方には、ぜひ一度観てほしいなと思い、ブログに綴ってみました。
同じくチャオ・リーインさん主演の『楚喬伝』も視聴していますが、こちらはかなり暗いお話なので……また時間があれば、少し感想をまとめられたらなと思っています。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
では、また。