悠悠自適なオタク生活

好きなことやどうでもいいことを書き綴る、ジャンル崩壊の趣味ブログ。

ファンダムの話

こんにちは、悠です。

今回は、ファンダムについて。

カムバの日程が発表されたり、MVがWで1億回再生を突破したり、嬉しいお知らせが続いていますが、最近思うところがあり、もやもやとした気持ちが燻っています。

正直、これを書くべきか悩みました。

まだ知識の浅い私が書く言葉で、また誰かを傷つけてしまうかもしれない。

それでも、これからも彼らを応援していきたいと思ったとき、曖昧にしておいたら自分がしんどくなるだろうなと思い、書き残しておくことに決めました。

黙認はしたくない。
私はそう思っています。

お時間のある方は一度読んでみてください。


2周年記念ライブでの発言について

アーカイブから削除された発言があるのをご存知の方は、どのくらいいるだろうか。

私はリアルタイムで記念配信を見ていたので、その発言も実際にこの耳で聞いたし、周りのメンバーが若干気まずい雰囲気になったり、止めようとしているのも見た。


ロマンスコメディのくだりで、ポロッとこぼれた発言は、一部の人を大いに傷つける発言であったと、私は思う。

私自身は、傷ついたというより、その発言について、強い違和感を感じた。
最初は、嫌な気持ちになるような、思慮に欠ける発言だったな…という感覚だった。

しかし、後からその発言についての様々な意見を見て、誰かにとっては酷く心を抉るような発言であったのだと、自分の認識の甘さを知った。

言葉はときに、誰かを深く傷つける凶器となる。

この発言を聞いて、死がよぎった人もいるかもしれない。

改めて考えさせられた。


本人に悪意はなかったように思う。

発言自体は問題だが、これまでの言動(過去のVライブでの「結婚して」というファンからのメッセージへの受け答えなど)を見る限りは、おそらくきちんと伝えれば、その発言の問題点がわかる人だと思うから。

でも、悪意がなかったら、誰かを傷つける発言をしても、釈明も説明も謝罪もなくていいのかと言われれば、そうではないと思っていて。

こういう話をすると、まだ若いのにそんなに目くじら立てて怒らなくても、とか、高校も行かずにアイドルとして働いてるんだから仕方ない、とかという意見が飛んでくるが、そこに年齢や学歴をもってくるのは論点のすり替えであるということに気づいてほしい。

第一、それも結構な差別的発言だと思う。

極論だが、“まだ若くて本人に悪意がなかったら、誰かを死に追い込んでいいのか”と問われたら、答えがノーであるのと同じことだ。

今回の問題について話す上で、年齢による経験不足や、その他の要因による知識不足は関係ない。

本人が優しくて良い子だとか、気遣いができる子だとか、そういう話も、一旦は関係ない。

それがわかっているからこそ、今回の発言は良くなかったと思う、と声を上げているんだと思うから。

私だったら、どうでもいい人や嫌いな人には、わざわざ声を上げて伝えたりしない。

どう思われようと興味がない人間には、そこまでしようとは思わないだろう。


今回の件に関しては、彼がその発言をしたという事実が、そこに横たわっているだけで、ファンダムの外から見たら、“差別的発言”だと捉えられ、そういうグループだと思われて、それでおしまいである。

だからこそ、こうしてファンダムが声を上げ、きちんとした対応を事務所に求める姿勢は、必要だと思うのだ。

傷ついて声を上げた人物にだけ個別に謝罪をする、という行為で誤魔化してはいけないと、私は思う。
 

ファンダムの教育…といっては過言かもしれないが、彼らを通して、私たちは多様性を学び、自分とは違う他人について知ることができるはずで。

世界中に、そして、幅広い世代にファンがいる彼らだからこそ、伝えられるものがあるはずだと思う。

実際私は、今回の件をきっかけに、様々な性の在り方について調べたし、いろいろな角度から今回の件について考えた。

(まだまだ勉強中の身なので、何か誤っている部分がありましたら、ご指摘いただけるとありがたいです。思いのままにつらつらと書いているので……うまく伝えられていなかったらごめんなさい。)


大きくなってきたファンダムの闇

今回の件で最も恐ろしかったのは、メンバーの写真をアイコンに使って、おおよそ信じられないような暴言や差別発言を撒き散らす輩が、想像以上にたくさんいたことである。

正直、それがかなりショックだった。

敢えて強い言葉で表すならば、そういった行為をする人たちは、ファンダムの“膿”である。

膿を出しきらなければ、ファンダムはいずれ腐敗する。

今の規模でもこれだけの膿が出るのだから、これから先、もっと彼らが世界に羽ばたいていったら、問題もどんどん増えてくるだろう。

今、この時点で自浄ができなければ、この先に待っているのは、ファン同士の激しい分断と、全肯定以外の選択肢が徹底的に排除される狭く歪なファンダムという器だけである。

そうなってしまったら、彼らの音楽がどれだけ好きでも、彼ら自身がどれだけ素敵に成長していても、私はたぶんこのファンダムから離れると思う。

ファンダムの質というのは、ときに、アーティストへの気持ちさえ冷めさせてしまうほどの影響力を持つということを、私たちは忘れてはならない。


もう一点。

他国のアイドルにそこまで求めない、という人がいるのは自由である。

その人にはその人の推し方があるわけで、それを否定するつもりはない。

ただ、自分がそうだからと言って、他人にまでそれを押しつけないでほしい。

ましてや、意見の相違を晒して攻撃するのも間違っている。

“そんなこと”に目くじら立てて怒るなんて…ではない。

あなたにとっての“そんなこと”が、万人にとっての“そんなこと”だという考え方は傲慢である。

誰かにとっては些細なことでも、他の誰かにとっては世界で一番大切なことかもしれない。

そんな想像力を持てれば、もう少し視野も広がるのではなかろうか。


嫌ならファンをやめればいい、そんなこと言うならペン卒しろ、という声も聞く。

私個人としては、いや…そんなの誰かに指図されることじゃないし、自分で決めるからほっといてくれ、と思う。

推しを全肯定する人しかファンでいちゃいけないなんて誰が決めたんですか?と煽りたくなるので、やめてほしい。


大体、我らがリーダーだって言っていたじゃないか。

ともに成長していきたい、と。

そういうことである。

その言葉をどう受け取るかは人それぞれだが、私は、たとえ間違えたとしても、きちんとそれを訂正して、お互いに良い影響を与え合いながら成長していくアーティストとファンでありたい、というメッセージだと受け取った。

そこにあるのは、絶大な信頼だ。

“お互いに”というところがポイントである。

全肯定してしまったら、それ以上の成長はない。

彼らの言葉を、信頼を、きちんと受け止められるファンでありたいと思う。


最後に

長くなりましたが、要するに、今回の件は事務所がきちんと声明を出すなりして対応をするべきである、というのが私の考えです。

最初に事務所からきちんと対応がなされていれば、ファン同士が分断することも、声を上げた方に心ない言葉を投げた輩が、ここまで暴走することもなかったと思います。


“公式からの声明”というものには、過激な攻撃を止めさせる効力があるんだから、アーティストを守るためにも、ファンを守るためにも使うべきなんですよね…。

なんで対応がこんなにも甘いのか…不思議でなりません。

いくら音楽が良いからって、こんなお粗末な対応ばかりが続くのは、結構きついです。


多趣味オタクなので、これでもいろいろな界隈を見てきましたが、母数が圧倒的に多いという点と、価値観の違う他国のファンが多いという点から、けーぽ界隈には、いろいろと問題が多すぎる気がします。

彼らならその歪さを変えられるかもしれない、そう思って推している私みたいな人間もいます。

実際、マイトレジャーがリリースされたときは、そのメッセージに感動し、救われました。

事務所には、傷つけてしまった人それぞれ
に対する、誠意ある対応を強く望みます。


どうか、古き悪しき濁流にのまれないで。

どんな人も置き去りにしない、新しい時代のアイコンになってほしいと、心から願っています。


これからも彼らの進む道を、穏やかに見守っていけますように。

次のカムバも応援しています。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

では、また。